日本新薬株式会社 様

日本新薬株式会社様
小田原総合製剤工場

総務部長 藤田 昌史 様
総務部総務課長 松永 堅二 様
総務部総務課専任課長 東郷 憲太郎 様

<日本新薬株式会社様の会社概要>
1919 年の創立以来、100 年以上にわたって多くの新薬を世に送り出してきた製薬メーカー。未だ有効な治療法が確立していない疾患の治療薬を積極的に開発・販売している。長年培った技術力を活かし、1961年からは機能食品事業も展開。
ヘルスケア分野になくてはならない「存在意義のある会社」を目指している。売上収益148,255百万円(2023 年度、連結、IFRS)、従業員数2,213 名(2024 年3月末、連結)。

習得しにくい「消火・救護」のスキル獲得に有効!
テンポよくインパクトのある動画プログラムで
「従業員全員が受講すべき」との声が参加者から多数

導入前の課題
  • 防災訓練は実施していたが避難が中心で、消火や救護の訓練を実施していたのは特定のチームメンバーのみだったため、災害発生時の対応スキルに不安があった

    できるだけ多くの従業員が、消火・救護のスキルを高められる訓練を模索していた

導入の決め手
  • 「避難訓練から避難せよ! 儀式的な訓練から実戦的な訓練へ」ウェビナーを視聴、実践的な訓練の必要性を痛感
得られた効果
  • 参加者の満足度は高く、アンケートの結果「体験したことのない人へのおすすめ度」は5 段階評価の"4" 以上の割合が100% だった
     
  • 心肺蘇生の手段は、人工呼吸よりも胸骨圧迫が優先されるなど、救護ノウハウを最新のものにアップデートできた

日本新薬様は、100 年以上にわたり研究開発型の新薬メーカーとして、くすり創りに取り組んでこられています。
改めて事業内容と強みについてお聞かせください。

日本新薬は、「人々の健康と豊かな生活創りに貢献する」との経営理念にもとづいて事業活動を推進しています。めまぐるしく社会が変化する中で、人々の「生きる」というニーズは多様化しています。それに対し、高品質で特長のある製品・サービスを提供していくため、「京都のグローバルヘルスケアカンパニーとして、一人ひとりの新しい生きるを世界に届ける会社」を2035 年のありたい姿として掲げています。

具体的には、医薬品事業と機能食品事業の2つの事業に取り組んでいます。医薬品は、肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療剤「ウプトラビ」やデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療剤「ビルテプソ」などが主力です。機能食品でも製薬メーカーならではの技術力を活かし、健康増進および健康寿命の延伸に寄与するプロテインなどのスポーツサプリメントやエイジングケアサプリメント、社会課題である食品ロス削減に貢献できる品質安定保存剤などに力を注いでいます。

防災訓練をいつでもどこでもお手軽に実施できる「防災さ~キット」を導入される前は、どのような課題があったのでしょうか?

私たちが所属する小田原総合製剤工場は、日本新薬が販売する主力製品の生産に大きく寄与しています。事業継続という観点でも、防災対策にはかねてから力を入れてきました。ただし、従業員一人ひとりの対応スキルに関しては、課題を感じていたことも事実です。

災害発生時、従業員が行うべき活動としては、「避難・消火・救護・情報収集」などが挙げられます。防災訓練は毎年必ず実施してきましたが、従業員が全員参加する訓練は「避難」が中心でした。もちろん消火、救護、情報収集の訓練も同時に実施してきましたが、参加するのは自衛消防組織における特定のメンバーのみだったのです。
しかも、全員が実際に訓練できるわけではなく、班員も毎年少しずつ入れ替わっていました。実際に災害が発生すれば、誰もが消火活動や救護活動に直面する可能性があるわけですが、対応スキルを磨く機会が少ないことから、実効性に不安がありました。

防災訓練のソリューションを検討された経緯と、「防災さ~キット」を選んだ決め手をお聞かせください。

できるだけ多くの従業員が、着実に防災スキルを高められる訓練を模索していた頃、レスキューナウのWebセミナーを受講する機会がありました。
レスキューナウの創業者で現・危機管理アドバイザーの市川啓一さんによるそのWebセミナーは、「避難訓練から避難せよ!儀式的な訓練から実戦的な訓練へ」と名付けられたもので、実践的な訓練の必要性を改めて痛感しました。同時に、手軽に実施できる防災訓練セット「防災さ~キット」の存在を知ったのです。

【導入の決め手1:複数の訓練を短時間で体験できる】
「防災さ~キット」を魅力に感じたのは、複数の訓練メニューを体験できることです。初期消火に119 通報、止血と骨折、心肺蘇生、AED の操作方法と災害時に役立つ内容を、短時間で網羅できることが魅力でした。

【導入の決め手2:わかりやすく、テンポの良いプログラム】
「防災さ~キット」は、動画を見ながら防災訓練を行う建付けになっています。動画は45分と手頃な長さで、各訓練も初期消火7分、119 番通報4分などとコンパクトにまとまっています。動画を見てすぐ実践するテンポの良さなので身につきやすい上、講師の解説が棒読みではなく、実感を込めた言葉で語られているので理解しやすいと感じました。
防災訓練は、繰り返し行うと台本どおりに進めがちなので、どうしても儀礼的になってしまいます。きちんと防災スキルを身につけるためには、参加者それぞれが当事者として考え、頭と体に残るような刺激を与えることが重要だと考えていましたので、テンポの良いプログラムとわかりやすくインパクトのある言葉は、弊社の従業員にも響くのではないかと判断しました。

【導入の決め手3:レスキューナウに対する信頼】
弊社は十数年前からレスキューナウの別のサービスを利用し、アドバイザーの市川さんには何度も防災やBCP策定に関してアドバイスをいただいています。そういった経緯から、レスキューナウの防災に関する知見の高さには信頼を寄せていますので、「防災さ~キット」の存在を知ってすぐに具体的な検討に入りました。

「防災さ~キット」を導入されて、具体的にはどのような形で防災訓練を実施されたのでしょうか?

動画の長さは45分ですが、訓練ごとに実践を行うとなると、すべての訓練メニューをひと通りこなす「1ラウンド」あたり70 分程度になると考えました。できるだけ多くの従業員に実践してほしいので、1ラウンド12 人で実施して、全5ラウンド・合計60人が参加する計画を立てました。
「防災さ~キット」のレンタル期間は延べ3日間でしたので、できるだけ多くの従業員に効率よく体験をしてもらうために、1日目は総務部員が受講し、訓練の流れを把握するようにしました。実際に受講するとやはり気づきがあります。たとえば119 番通報訓練はすぐに理解して反応するのは難しそうだと考え、事前に通報の回答シナリオを作成したほか、総務部員が講師役として参加者のフォローを行いました。

どんなに優れたサービスでも、そのまま使うのではなくきちんと自社の運用に落とし込むのが大切です。逆に、質が悪いサービスだと、うまく落とし込めないこともあります。その点、「防災さ~キット」は取り組みやすいパッケージでした。事前のシミュレーションを含めてしっかりと準備をすることで、しっかりとした成果につなげられると感じています。

「防災さ~キット」による防災訓練を受けた従業員の皆様の反応はいかがでしたか?

参加者にアンケートを取ったところ、5 段階評価で「自分の満足度」は5点と4点が96%を占めました。「体験したことのない人へのおすすめ度」は全員が4点以上で、非常に好評でした。
災害発生時の対応スキル向上が課題でしたが、「消火や救護は今までなんとなくしか理解できておらず、災害発生時には対応できないかもしれないと感じていたが、『防災さ~キット』で対応できる手応えを持った」といった感想も寄せられています。動画の最後で「一歩前に出る勇気を持ちましょう」と講師がおっしゃっているのですが、それも多くの参加者の心に響いたのではないかと感じています。

実践的なところでは、情報のアップデートができたことが大きな成果だと思っています。たとえば心肺蘇生というと、人工呼吸と胸骨圧迫の両方を行うことがこれまでの一般的な認識としてあったと思いますが、現在は胸骨圧迫が優先されるということが動画で紹介され、「最新の知見を得られた」という声も集まっています。

また、骨折固定を行う際、クリアホルダーやビニール袋といった身近なものが活用できるという知見も、多くの参加者に響いたようです。通常、こういったプログラムでは、そうした身近なアイテムを別途用意しなければならないことも多いですが、「防災さ~キット」には入っています。そういった配慮も円滑な運営を後押しいただき、参加者の満足度につながったのではと考えています。

今後、また「防災さ~キット」をご利用しようとお考えでしょうか。レスキューナウへの期待などもぜひお聞かせください。

参加者のアンケートでは、「今回参加していない人も体験するべき」、「従業員全員が繰り返し行うべき」といった意見が多数寄せられました。運営に携わった総務部としても、継続して活用していきたいと思っています。
小田原総合製剤工場には、約200 名の従業員が在籍しています。1回目
で約60 名が参加できましたので、3 年計画で全員がひととおり体験できるようにする計画を考えているところです。また、レスキューナウには災害対策本部の意思決定訓練もありますので、当社の上位層向けの実施も検討しています。

どうしても防災訓練はマンネリ化しがちです。しかし、自社で準備をするには大変な手間がかかりますし、その時間を捻出するのは非常に困難です。
その意味で、短時間で濃密な訓練ができる「防災さ~キット」の魅力は大きいと感じていますので、最新の知見を今後も盛り込みながら、さらなる充実した内容にしていただくことを期待しています。

防災さ~キットとは?

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