意外に多い、晩秋に来る台風
■この記事の情報は、2020年10月19日現在の情報です。
こんにちは。
レスキューナウ ブログ担当です。
少し前まで暑い日が続いていたと思ったら、もう朝晩は寒く感じる日もあります。
そんな中、今回のお題は「台風」。季節外れだと思った方、ちらっと見ていただけませんか?
意外にも、10月に来た台風があるのです。
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遅い秋の台風は珍しくない
実は、昨年2019年は、10月に大きな台風が来ました。詳しくは後で触れますが、関東甲信越を中心に全国的に大きな被害をもたらした台風19号と21号。思い出された方も多いのではないでしょうか?
猛スピードで関東を駆け抜けた台風
地下鉄麻布十番駅が水没した台風、と言えば思い出す方もいらっしゃるでしょうか。秋の台風は風が強い、と言いますが、その象徴的な台風です。
秋の台風は最近ばかりではない
秋に台風が、というと「温暖化の影響で近年に多い」という印象がありますが、決してそうではありません。この台風が来たのは1945年。終戦の年の秋です。
記憶に新しい、各地に大きな被害をもたらした台風
台風19号が来た際、ブログ担当はRICで情報配信の業務に就いていましたが、その際携帯に「多摩川が氾濫」というメッセージが来て、忙しい中で一瞬手が止まったのを覚えています。まさか本当のことと思わず、誤報ではないかと考えたからでした。
この台風19号の前、9月9日の台風15号で既に被害を受けていた千葉県では、3度の台風で大きな被害が発生しました。千曲川の氾濫で新幹線の車庫が水没したり、衝撃的な映像も流れました。
【10月12日】2019年 台風19号上陸
【10月19日】2019年 台風21号
伊豆大島に大きな被害
この台風は、伊豆諸島から房総半島に抜けるルートを取りましたが、その際に通過した伊豆大島では土石流が発生し、殆どの被害は伊豆大島で起こった痛ましい台風でした。
10月でも965hPaで上陸
海水温が高い真夏の台風は発達するイメージがありますが、この台風は和歌山県白浜町付近に上陸した際、965hPa(ヘクトパスカル)の強い勢力を維持したまま上陸しました。(なお、当時は気圧をmbar(ミリバール)という単位で表していました。1mbar=1hPaです)
バスの屋根で一晩を過ごす
「バスが水没し、屋根の上で一晩を過ごした」という映像が記憶になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に西日本を中心に大きな被害をもたらしました。「平成期最悪の台風の一つ」とも言われています。
長らく遅い上陸記録1位だった台風
この台風の上陸時、記録に残る1951年の以降で最も遅い台風でした。その記録は23年間破られませんでしたが、現在も2番目に遅い台風です。
なんと11月にも台風が上陸していた
驚くばかりですが、もうあと1日遅ければ12月というタイミングで、台風が上陸していました。今から30年前、1990年の出来事です。和歌山県に上陸し、そのまま北上するコースで、すぐに温帯低気圧に変わりましたが、まったく油断なりません。まだこれから台風が来るかもしれないのです。
後半は、秋の台風の注意点を
10月に発生、または上陸した台風が意外に多く、台風を挙げるだけで長くなってしまいました。秋の台風ならではの注意点は、後半にまとめます。近日中に公開しますので、しばらくお待ち下さい。
→公開しました。こちらをご覧ください。「秋に来る台風の注意点」