世界中に影響が及んだDNS障害とは
こんにちは。
レスキューナウ ブログ担当です。
2021年7月23日、官公庁・企業の多数のウェブサイトで大規模な接続障害が発生しました。
内閣サイバーセキュリティーセンターによると、米ネットワークサービスが提供するDNSに障害が発生したことが原因とみられています。
IT企業だけでなく、世界中の企業が提供するウェブサイトが一時的に閲覧不可となりました。
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ドメイン・ネーム・システム(DNS)とは
インターネット上では、ウェブサイトごとに割り振られた識別番号(IPアドレス)を、ウェブ上の住所のようなもの(ドメイン名)に変換してから通信が行われています。
このドメイン名を管理・運営し、インターネット通信時にドメイン名をIPアドレスに変換する作業を担っているのが「ドメイン・ネーム・システム」です。
DNSに障害が発生すると、ウェブブラウザが該当コンテンツを探せなくなり、ウェブサイトが閲覧できなくなります。
そのため、世界各地でウェブサイトが非表示になるという大惨事が起きてしまいました。
今回影響を受けた主なウェブサイト
・JR各社
・電力会社
・東京オリンピック大会組織委員会
・東京都
・日本航空
・富士通
・Amazon
・デルタ航空
・アメリカンエキスプレス
など
IT企業だけでなく、インフラや行政など幅広い分野に影響が及んでいることがわかります。
二度あることは三度ある
実は、5月にも今回と別の企業のDNSで障害が発生し、世界各地のシステムが利用できない事態が起きています。※詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
今後も同様の事態が発生する可能性は十分にあります。これらの障害への対策を強化しておくことをオススメします。
IT-BCPの重要性
自社または関係先のシステム・ウェブサイトに障害が発生した場合、いち早く原因を究明してお客様にリリースする必要があります。この対応が遅れてしまうと、クレームが発生したり、最悪お客様を失ってしまうこともあり得ます。
素早く原因を究明するためには、いくつか可能性のある原因に見当を付け、切り分けしていく必要があります。ただ、現代のネットワークは複雑化しているため、どこに原因があるのか調査するだけでも時間がかかってしまいます。
そこでレスキューナウは、システム障害や通信障害を24時間365日監視し、お客様に情報を提供しています。これらの情報を組み合わせて原因の切り分けを行うことで、迅速な対応が実現できるかもしれません。