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台風18号と台湾の台風対策

■この記事の情報は、2019年10月3日現在の情報です。

こんにちは。 レスキューナウ ブログ担当です。

台風18号は、2019年9月30日に沖縄県の八重山地方を通過し、通信回線の途絶で石垣島地方気象台の気象観測データが欠測になるなどの被害が発生しました。 その後台風は、東シナ海から日本海へと抜け、10月3日15時に温帯低気圧に変わりましたが、この温帯低気圧の接近で、東北地方と北陸地方では4日に非常に強い風が吹いて海上は大しけとなり、暴風や高波に警戒が必要です。

また、西日本から東日本では4日に、北日本では4日から5日にかけて、大気の状態が非常に不安定となるため、雷を伴った非常に激しい雨の降る所があります。気象庁は、土砂災害や低地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意するよう、また竜巻などの激しい突風や落雷にも注意するよう呼びかけています。

台風18号の経路図(気象庁サイトより)

台湾の台風対策

さて、ブログ担当は台湾・台北を訪問中に、台風18号に遭遇しました。 日本とは違う台風対策の一端を見てきましたので、ご報告します。今回は少し毛色を変えて、ブログ担当自身の体験記です。


「停班停課」 台風が来るとは聞いていたものの、前日は特に準備をしている様子が見えなかった台北市内。 しかし夜になってテレビを見ると、状況が変わっていました。 画面上には「停班停課」という言葉が繰り返し流れています。

「停班停課」を伝える台湾のテレビ(中天電視台中天新聞台のニュース番組より引用)

「停班停課」とは、日本語に訳すると「休業休校」という意味です。 県(と、一部の県と同格とされる市)が決定します。 停班停課と決まると、役所や学校はお休み、それ以外の民間企業なども休みとなるか、縮小しての営業となります。 この他にもテレビでは、雨量や風速の見通し、鉄道の運行状況などの情報が、日本と同じく字幕で随時流されていました。

街の様子は

さて翌朝カーテンを開けると…以外にも風雨ともに穏やかでした。 しかし、月曜日朝ラッシュの時間なのに、台北中心地のビジネス街に人影は少なく、バイクや車も時折通り過ぎるだけです。 このまま宿にいても食べ物も飲み物もなく、夜になれば荒れるので、今のうちに街へ出ることにしました。

台北の大通り、南京東路の交差点。斜め向かいの白いビルは銀行ですが、営業開始の9時を回っても開いていません。

以前、沖縄でも台風に遭遇したことがありましたが、軒並み休業する中、銀行は開いていました。 おそらく決済などの必要があるためですが、台湾では銀行も休業するのには驚きました。 街は静まり返っているので、他の会社も休業しているのでしょう。

地下鉄の駅に掲示された台風臨時ダイヤのお知らせ。通常の1/3~半分程度の運転間隔に減らされています。

さて、行く所がないので地下鉄に乗り、とりあえず台北駅を目指します。 駅ならばとりあえず人がいて何かが手に入るはず…と向かった先で驚いたのは、観光案内所が閉鎖されていること。 台北市が運営する観光案内所である以上「停班停課」なので当然ですが、先ほどの銀行といい、ここまで徹底していると思っていなかったのです。

観光案内所のお知らせ「本日台風のため、台北市は業務を停止し、観光案内所も閉鎖しています」

この後は食事に買出しと、台風に備えて準備をしたのですが、徐々に風雨が強まってきました。 まだ出歩いている人も多いのですが、慣れない外国で何があるか分からず、早めに宿へ戻ることにします。 僅かな範囲と時間ですが、日本とは異なる台風対策を垣間見られた貴重な経験でした。

バイクの運転、お気をつけて!


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