大雪時、企業ができる「降る前」「降った後」の対応について
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こんにちは。レスキューナウマーケ担当です。
この度、レスキューナウブログからお役立ち情報を配信することが決まりました!
昨年はメールマガジンで参考資料を配信していましたが、今年はより多くの方にお役立ち情報を
ご覧いただきたくこちらから配信します。メールマガジンは今後も配信予定です!
どうぞよろしくお願いします!
今回の年末年始は大雪がすごかった。
2020年年末から2021年年始にかけて1000台以上の立ち往生に100台ほどの玉突き事故、大雪による被害が目立つ年末年始となりました。日本海側を中心に大雪に見舞われ、東北自動車道では雪によるホワイトアウトが発生。物流や人的被害に大きな影響を与えました。
立ち往生を起こしてしまう車両は年間で約500台と言われており、このうち全体の6割が大型車になります。(国土交通省調べ)豪雪地帯に拠点がある企業、また大雪が降る予報が出ている地域に向かわなければいけない場合の大雪が降る前、降った後の対応策はどう取り組んでいけばいいのでしょうか。
「大雪の降る恐れが…」って見たり聞いたりしたら?
影響が出そうな気圧配置が確認されたとき、1週間ほど前から「大雪が降る恐れがある」 とニュースでよく耳にしませんか? ネットニュースの見出しに「〇日、大雪の可能性」と大きく出てくることもあります。総務部や危機管理担当者は拠点従業員の方への注意喚起であったり、出社抑止・早期帰宅を決定しなければいけないのか情報を確認し、決定していくのではないでしょうか。そんな時に見てほしいおススメの情報があります。
気象庁の『早期注意情報(警報級の可能性)』
警報級の現象が2日から5日先までに発生する可能性がある場合、早期注意情報として
「高」「中」の2段階で発表するとういうものです。
画像:気象庁「早期注意情報(警報級の可能性)」解説ページより抜粋
記載項目
・早期注意情報が発表されてる地域
・発表内容
・発表中の警報・注意報等の種別(大雨や大雪)
・日別、時間別で発生状況を「中」「高」レベルの色で表示
実際の発表内容がこちら
画像:国土交通省近畿地方整備局「大雪に関する緊急発表」抜粋
早期注意情報をより活用いただくには全般気象情報や府県気象情報なども合わせて確認するとより正確性が高い情報になるのではないでしょうか。
・気象庁「早期注意情報(警報級の可能性)」ページ
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/keika/
・気象庁「全般気象情報」ページ
https://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/
・気象庁「府県気象情報」ページ(選択地域:北陸)
https://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/104_index.html
早期注意情報から大雪や大雨が降る前に情報を得ることができます。大雪が降った後には今回の影響範囲や従業員へのアナウンスをどのようにしたかまとめ、社内共有すると次に大雪が発生した時の対応方法がわかるので、おすすめです。
国土交通省「予防的通行規制区間」
立ち往生が多発する箇所は縦断勾配5%を超える区間だそうです。横断勾配5%を超える道路に入る際にドライバー、営業車を利用するセールス担当者に確認していただきたい情報が「予防的通行規制区間」です。
画像:国土交通省「大雪時の予防的交通規制区間」抜粋
国が管理する道路で大雪発生を想定し、急な上り坂で大型車等が立ち往生しやすい場所を選定、集中的・効率的に除雪作業を実施する区間を言います。
国土交通省「大雪時の予防的交通規制区間」ページ
https://www.mlit.go.jp/road/bosai/fuyumichi/yukimichi3.html
2020年年末には福岡県内の道路にて「予防的通行規制区間」が発表され通行止めがありました。対象区間にこの情報が入るときは通行止めが一定時間発生しますので、迂回等の計画的な運転を推奨します。
大雪発生時の備え
大雪の影響を受ける前にモノの準備をすることができます。業務上、大きな影響が出るところに行かなければならないという想定や向かった先で影響を受けてしまうという想定をした場合、事前対策をしておけば心強くはありませんか?
大雪や大雨の場合
・立ち往生の為、長時間車内にいなければならない
・車が雪でスタックしてしまい、身動きがとれない
・車のフードが雪や洪水で埋もれてしまってガスが車内に蔓延してしまう
・雨水が社内まで浸水してきて窓ガラスを割らなければいけない
・大雪・大雨対応中にケガをしてしまった
平時の場合
・渋滞が続いてしまい、お手洗いに行けない
・長時間の移動で小腹がすいてしまった
・移動に時間がかかってしまっているため、今夜は車中泊になってしまった
上記のようなシチュエーションの時に防災車載キットがあると一遍には使わずに細々と
利用していくことができるので、あると便利なセットです。
オススメ!防災車載キット!
以前は車を利用中に長期滞在を余儀なくされた経験がある方が防災車載キットを探すケースが多かったそうですが、近年自然災害が増え、出社しているときだけの防災備蓄ではなく移動中にも対応することができるようにと企業からの問い合わせが増えているそうです。いろいろな種類の防災車載キットがあるので、ぜひ下記をご覧ください。
車載キットを導入している企業様にお話を伺いました
「車載キットって実際どうなんだろう…?」
実際に、3年前に車載キットを導入された榊原工業株式会社様にお話を伺いました。
榊原工業株式会社様が導入されているのは「BOUSAI_BLOCK for CAR」。なぜ車載キットの導入に至ったのでしょうか?
榊原工業株式会社様は愛知県西尾市で鋳造の中子を製造しており、リスクマネジメント(リスク分散)として日本海側の富山県にも工場を構えているそうです。
【導入しようと思ったきっかけ】
災害や有事の事態が起こる前に社員が身の安全・家族の安全を守るためのツールを常に探している中でBOUSAI_BLOCK for CARを社員全員に配布することを企画し、2018年から配布を開始しました。地域の特性上、営業車や車通勤者が多数いるため、運転中に被災しても身の安全を守ってもらえるように車載キットの導入を決定。BCPに加えてLCP(life continuity plan:家庭での生命や住環境の維持)向上に尽力されてます。
【BCPへの取り組み】
南海トラフ・風水害・雪害(富山工場)など様々な災害リスクに対して、従業員を守ることが大事だと考えられています。
- 年に2回、防災訓練のカリキュラム(社員の意識向上)として、BOUSAI_BLOCK for CARの中身を確認する講習を欠かさず実施。
- 地域との連携を図り、工場屋上は避難場所として利用でき、定員1400名の方を収容することが可能。行政の防災マップに掲載している。
- 工場の周りを利用し、地域住民との防災訓練を実施。
- 取引先様へ負担をかけないように自主活動に積極的に取り組んでいる。
防災車載キットのプロ!
株式会社ファシルのBOUSAI_BLOCK for CAR
防災車載キットを多く取り揃えている株式会社ファシルが作成した「BOUSAI_BLOCK for CAR」は防災に特化した車載キットになります。雪が降った後や雨が降った後の車や人の状態を想定して作られたセットになります。
【セット内容】
使い捨てトイレ(大小便兼用)、使い捨てトイレ(小便用)、3WAYポンチョ、反射材付きグローブ、緊急用ホイッスル、使い捨て簡易ライト、7年保存水、7年保存クッキー、常備用カイロ、ポケットティッシュ、3M社製 防塵マスク、伝言カード・防災ペン
ファシル株式会社 BOUSAI_BLOCK for CAR
https://facil.jp/bousai_block/
車載キットは他にも種類があり、利用シーンに合ったものラインナップしました!
営業車にちょうどいい!
株式会社ピースアップの車載用防災セット1人用
リュック型になっており、背面に三角の反射板がついているため、事故などが発生した際、夜間の道路で利用できます。セット内容も救急や食材があるのですが、最低限の量となっているため、お1人で移動されている方にはちょうどいいサイズとなってます。
【セット内容】
ピラミッド型安全リュック、ハンマーLEDライト、防寒・防風金銀アルミシート耳栓、アイマスク、エアー枕、フラットホイッスル、尾西 携帯おにぎり、フリーズドライビスケット、10年保存水 500ml、携帯用ミニトイレ、救急セット エイドチーム、防災用ウェットティッシュ、歯みがきセット、個包装マスク、水に流せるペーパー、軍手、万能ナイフ、オールラウンドマルチツール、単3電池、救急てぬぐい、防災マニュアル
株式会社ピースアップ 車載用防災セット1人用案内ページ
https://www.bowsai.net/c/disaster-prevention/set/automotive-disaster-prevention/10001469
ボックス型の車に最適!
岸田産業株式会社の車載用防災15点セット
作業道具を積むような中型車の場合、椅子の下へ収納すると便利だと想像するのですが、このセットは箱を椅子の下へ収納することができるので、作業道具や荷物の邪魔をしません。ケガをした際にはエイドセットがあるので、このセットから対応ができます。
【セット内容】
あんしん保存水(×2)、携帯トイレ(5回分)、非常用給水バッグ(3L)、緊急脱出ハンマー、使い捨てマスク、絆創膏、綿棒セット、水に流せるポケットティッシュ、アルミ温熱シート、非常用呼子笛(IDカード付き)、滑り止め加工付き軍手、7年保存クッキー(×2)、緊急連絡カード、クリップペンシル(キャップ付き)
岸田産業株式会社 車載用防災15点セット案内ページ
https://kishida-sg.com/manage/wp-content/themes/kishida/assets/img/pdf/gift-business/gift_03.pdf
大型車に搭載すれば様々な対応が!
株式会社MT-NET社非常用車載セット ビークル
見た目は大型のボックスですが、内容は細々としていて、食料からエイドセット、お手洗いセット
など長期滞在になってしまっても、前後の車に何かトラブルがあって自助対応が発生しても心強いセットとなってます。
【セット内容】
車載ボックス、防災用簡易ライト、ハンディーロンテナー(容量約10L)、コンパクトエアーベッド(空気入付)、5年保存水500ml(2)、7年保存クッキー(2)、多機能防災ラジオライトEBRL-301、トラベルセットJM-221、オールラウンドマルチツール、9in1多機能カ―チャージャー、アルミブランケット、静音アルミ寝袋、静音アルミポンチョ、非常用トイレ(5~8回分)、【エイドセット】伸縮ネット包帯2号・3号、伸縮ネット包帯4号、アルコール綿(2)、滅菌ガーゼ、耳かき綿棒(33本入)、バンドエイド(4)、熱冷却シート、ハサミ、爪切り、耳かき、ピンセット、【お助けセット】ポケットティッシュ、ウエットティッシュ(5年保存)、ホイッスル、歯ブラシ・歯磨き粉、アイマスク、軍手、ポリ袋(小)(2)、ポリ袋(大45L)(2)、マスク(5)、防災手ぬぐい、防災手帳
株式会社MT-NET 非常用車載セットビークル案内ページ
https://mt-net.jp/product.php?id=806
自然災害が増え、災害意識が高まる中で企業からの問い合わせも増えているそうです。これを機会に導入を考えてみるのもいいかもしれません。
まとめ
テレビやネットニュースなどで「大雪が降る恐れがある…」などを見聞きしたときに、雪が降る前にできることと雪が降った後に備えておくと安心できるものをご紹介しました。
【本記事のご紹介ポイント】
- 1つ目:事前の情報把握(早期注意情報、予防的通行規制区間など)
- 2つ目:車の備え(防災車載キットなど)
大雪時の対策のご参考になればうれしいです。
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災害レポート
大雪が降った後の対応や社外情報の取りまとめにご利用いただけるのが、災害レポート。
人的被害や物的被害の被害状況、道路情報、ライフライン情報などをまとめたレポートになります。対象事象の発生後、3時間~6時間でword形式のレポートを発信します。word形式になるので、欲しい情報を抜粋し、社内共有することも可能です。
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