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サル痘の最新情報まとめ

こんにちは!レスキューナウ ブログ担当です。

5月21日、世界保健機関(WHO)が北米やヨーロッパなどの12か国においてサル痘の感染者が増えていることを発表しました。

現在、日本での感染者の報告はなく、感染拡大のおそれも少ないと言われていますが、気になっている方も多いと思います。

そこで、サル痘に関する情報を1つの記事にまとめました。ぜひご覧ください!

(2022年5月24日作成、2022年7月25日更新)

この記事の目次[非表示]

  1. 1.発生状況
  2. 2.主な症状
  3. 3.主な感染経路
  4. 4.主な治療法
  5. 5.主な感染対策
  6. 6.行政による対応
  7. 7.アルコールが効かないウイルスもあるの?
  8. 8.サル痘に関する参考文献
  9. 9.最後に

発生状況

世界保健機関は、サル痘ウイルスを風土病としない北米やヨーロッパなどの12か国において、92例の陽性確定、および28例の疑いがあると発表。(5月21日時点)

ヨーロッパ疾病予防管理センター(ECDC)では、「EU域内では23日までにスペインやポルトガル、それにドイツやスウェーデンなど合わせて9か国で67人の患者が確認された」と発表しました。(5月23日時点)

その後、75の国や地域で1.6万件以上の感染者が確認されたため、WHOは新型コロナウイルス以来の「国際的に公衆衛生の問題が懸念される緊急事態」を宣言しました。(7月23日時点)


主な症状

多くの場合、2週間から4週間程度で自然に軽快するものの、幼児や妊婦、それに健康状態によって免疫が抑制される人などで重症化する場合があると言われています。

・潜伏期間:5~21日(通常は6~13日)
・致死率:数%~10%
・初期症状:発熱、悪寒、背中の痛み、筋肉痛、リンパ節の腫れ
・発熱後1~3日:特徴的な発疹が顔や四肢など全身に現れる


主な感染経路

ECDCは、主な感染経路として下記の3つをあげています。

・感染者の皮膚病変からの感染性物質との密接な接触
・長時間の対面接触における呼吸器飛沫
・媒介生物(げっ歯類など)を介して感染

上記以外にも感染者が使用していたリネン類(衣類、寝具など)を通して感染するケースも報告されているため、注意が必要です。

なお、天然痘とは異なりせきやくしゃみによる飛沫感染は起きにくいと言われています。


主な治療法

サル痘の標準的な治療法はないが、天然痘ワクチンは約85%の効果があると言われています。
​​​​​​​ただし、日本では天然痘ワクチン定期接種(種痘)は1976年に終了しています。

なお、ECDCでは、患者と濃厚接触した人については、症状が出ないか21日間経過観察すべきだという見解を示しています。


主な感染対策

サル痘にはアルコール消毒液やハンドソープで清潔を保つことが有効と言われています。

また、感染者の使用したリネン類(衣類、シーツなど)を触る場合は、マスクや手袋などを着用するなどして、自分の肌に触れないように気を付けてください。


行政による対応

国内では、狂犬病やデング熱などと同じ4類に指定されています。診断した医師は保健所への報告が義務付けられており、汚染された場所の消毒やネズミ等の駆除が出来ます。ただ、2類相当の新型コロナウイルスとは異なり、感染者に入院を勧告することは出来ません。

また、厚生労働省は国内発生に備え、国内未承認の治療薬を確保したほか、ワクチン接種や検査態勢の準備を急いでいます。

ただ、天然痘のワクチンは副反応が強く一般には使えないため、より安全なワクチン開発の必要性が議論されています。


アルコールが効かないウイルスもあるの?

アルコール消毒は、サル痘や新型コロナウイルス等には有効と言われていますが、一部のウイルスには効果が見込めない場合があります。

アルコール消毒が有効なウイルスは、エンベロープ(脂質性の膜)があるウイルスのみです。

エンベロープウイルスの場合、アルコールにより膜が壊れてウイルスを不活化できます。

逆にエンベロープがないウイルス(ノンエンベロープウイルス)の場合、そもそも壊す膜がないため、アルコールでは不活化させることが難しいです。

代表的なノンエンベロープウイルスは、ノロウイルスやロタウイルス、A型肝炎ウイルスなどです。

これらのウイルスには、次亜塩素酸ナトリウムなどの除菌剤を使用することが推奨されています。

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サル痘に関する参考文献

・国立感染症研究所:https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/408-monkeypox-intro.html

・厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-13.html

・外務省:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2022C046.html

・世界保健機関:https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/2022-DON385

・ヨーロッパ疾病予防管理センター:https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/risk-assessment-monkeypox-multi-country-outbreak


最後に

ここ3年は新型コロナウイルスが話題になっていますが、世の中には多数のウイルスが存在しています。

ウイルスごとに有効な対策が異なりますので、常に最新の情報をキャッチアップすることをオススメします。

「たくさん情報があり過ぎて分からない…」「どのウイルスにも有効な対策はないの?」などの疑問をお持ちの方は、まずはお気軽にレスキューナウまでご相談ください。

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