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RPOとRTOとは?意味や違いを解説

RPOとRTOは、ビジネスの継続性において重要な概念です。特に、BCP(事業継続計画)の策定や復旧戦略の構築においては欠かせない要素となっています。しかし、これらの用語についてそもそも初見だったり、混乱している方も多いかもしれません。

この記事では、RPOとRTOの違いや意味に加えて、具体的な適用例や短縮方法についても取り上げます。また、RPOとRTOの状況に応じた変化や、BCPの策定においてなぜRPOとRTOが重要なのかについても詳しく解説します。

RPOとRTOの理解は、ビジネスの継続性を確保する上で不可欠です。ぜひこの記事を通じて、RPOとRTOの意味や違いを明確にし、BCPの重要性を理解していただければと思います。


この記事の目次[非表示]

  1. 1.RPOとは?(目標復旧時点)
  2. 2.RTOとは?(目標復旧時間)
  3. 3.RPOとRTOの違いとは?
  4. 4.RPOとRTOの具体例
  5. 5.RPOとRTOを短縮する方法
    1. 5.1.定期的なバックアップ
    2. 5.2.レビューと改善
    3. 5.3.データのバックアップで推奨される3-2-1ルールとは?
  6. 6.RPOとRTOは状況に応じて調整を。
  7. 7.BCP(事業継続計画)策定でRPOとRTOが鍵になる
    1. 7.1.BIA(インパクト分析)とは?
  8. 8.事業継続力を高めるアプローチ
  9. 9.よくある質問


RPOとは?(目標復旧時点)

RPO(Recovery Point Objective)は、データの復旧目標時点を示す指標です。

つまり、障害発生前のどの時点までのデータを回復するかを決めるものです。

RPOが短い場合、障害発生直前のデータまで回復することが求められます。

例えば、RPOが1時間なら、障害が発生しても1時間前までのデータが回復される必要があります。



RTOとは?(目標復旧時間)

RTO(Recovery Time Objective)は、システムやサービスの復旧までにかかる目標時間を示す指標です。

つまり、障害発生後、システムが正常に復旧するまでの時間を定めます。

RTOが短いほど、業務の停止時間が少なくなります。

例えば、RTOが1時間なら、障害発生後1時間以内にシステムを復旧させる必要があります。


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RPOとRTOの違いとは?

RPOとRTOの主な違いは、回復対象となるデータと時間の観点です。

RPOはデータの復旧目標時点を示し、RTOはシステムの復旧目標時間を示します。

RPOはデータの損失を最小限に抑えるための目標を設定し、RTOはシステムの停止時間を最小化するための目標を設定することになります。

rtorpo



RPOとRTOの具体例

具体的な例を挙げて説明します。ある会社のデータベースシステムが障害を起こした場合を考えます。

クイズ:
RPOが1時間、RTOが2時間と設定されている場合、どのような復旧プロセスになりますか?

(再掲)

rtorpoの図

回答:

  1. 障害発生後、RTOの2時間以内にシステムを復旧させることが目標です。
  2. RPOの1時間前までのデータが復旧されます。つまり、障害発生から1時間前までのデータが回復されます。

このように、RPOとRTOはそれぞれ異なる観点で復旧目標を設定し、災害発生時の復旧作業を効果的に管理します。



RPOとRTOを短縮する方法

RPOとRTOを短縮するためには、以下の方法が効果的です。


定期的なバックアップ

重要なデータやシステムのバックアップを定期的に行うことは、RPOとRTOの短縮につながります。

バックアップデータを障害発生時に迅速に復元できるようにすることで、RPOとRTOを最小限に抑えることができます。


レビューと改善

定期的なレビューと改善を行うことも重要です。システムやプロセスの弱点や改善点を特定し、RPOとRTOの短縮に向けた対策を実施しましょう。


データのバックアップで推奨される3-2-1ルールとは?

データのバックアップにおいては、3-2-1ルールが推奨されています。

具体的には、重要なデータを3つの異なる場所に保存し、2つの異なるメディア(例:ハードディスク、クラウド)を使用し、1つのバックアップをオフサイトに保管するというルールです。

このようなバックアップ戦略を採用することで、データの保護性とRPOの短縮に貢献します。



RPOとRTOは状況に応じて調整を。

状況の変化に応じてRPOとRTOは変化していく必要性が出てきます。

ビジネスの要件やリスク評価に基づいて、RPOとRTOを見直すことが重要です。

一般的には、ビジネスの成長やデータ量の増加に伴い、より短いRPOとRTOが求められる傾向があります。

定期的なリスク評価やビジネスの変化に合わせて、RPOとRTOを適切に見直し、最適な復旧戦略を策定することが重要です。


BCP(事業継続計画)策定でRPOとRTOが鍵になる

BCP(事業継続計画)の策定においては、RPOとRTOが鍵となります。事業継続のためには、適切なRPOとRTOを設定し、復旧目標を達成するための戦略を構築する必要があります。 では、RPO、RTOを説明する前にその前段となる「BIA」について説明します。


BIA(インパクト分析)とは?

BCP(事業継続計画)の策定に際してまず実施することは全体方針を決めることですが、その後は分析・検討のプロセスです。BIA(Business Impact Analysis)は、事業におけるリスクや障害の影響を評価する手法です。 BCPの策定においては、BIAが重要な役割を果たします。 BIAを実施することで、ビジネスにおける潜在的なリスクや影響を把握し、RPOとRTOの設定や復旧戦略(施策の優先度を含む)の決定に活用することができます。


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事業継続力を高めるアプローチ

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多くの企業様が効果を実感した手法となっておりますので、ぜひご覧ください!



よくある質問

RPOとRTOの違いは何ですか?

こちらからご確認ください>>


RTOシステムとは何ですか?

こちらからご確認ください>>​​​​​


復旧時間目標(RTO)とは?

こちらからご確認ください>>


RPOとはどういう意味ですか?

こちらからご確認ください>>


RPOの要件定義とは?

こちらからご確認ください>>


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災害対応・BCPの専門企業です。
現在も「情報配信サービス」「危機管理サービス」「防災備蓄品」の3つの事業を軸に、
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