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災害は夜間休日に起こる!

危機管理担当者の間で「災害は不思議と夜間や休日に起こるよなー」という会話をしたことがある人も多いのではないでしょうか?

本当に夜間や休日に起こることが多いのか、2000年以降に発生した震度5弱以上の地震を分析してみました。

※本記事の地震データは、気象庁震度データベースを基に集計したものになります。
※本記事の内容は、2023年8月15日現在の情報を基に記載しております。

この記事の目次[非表示]

  1. 1.地震の発生回数
  2. 2.震源の深さ
  3. 3.マグニチュード
  4. 4.地震が発生したタイミング
  5. 5.夜間休日の災害対応
    1. 5.1.①夜間休日の稼働有無
    2. 5.2.②事業内容の社会性
    3. 5.3.③復旧目標の余裕度
    4. 5.4.①緊急連絡手段の確率
    5. 5.5.②緊急対応チームの編成
    6. 5.6.③オンライン環境の整備
  6. 6.夜間休日における災害発生のアラート

地震の発生回数

2000年以降に発生した震度5弱以上の地震は、全353回です。
震度別の発生回数は、震度5弱が209回、震度5強が87回、震度6弱が35回、震度6強が17回、震度7が5回。

なお、ここ100年で見た場合、2000年以降の地震発生数は約5.3倍になっています。


震源の深さ

地震は、震源に近いほど震度が大きくなります。震源が深い場合または遠い場合は震度が小さくなる傾向にあります。
 
2000年以降に発生した震度5弱以上の地震における震源の深さは、平均28.69km。
 
一番震源が浅かった地震は、2004年11月8日の新潟県中越沖地方地震、2011年4月12日の長野県北部地震、2015年6月4日の網走地方地震。この3つの地震は、深さが1km未満でした。


マグニチュード

マグニチュードとは、地震のエネルギーを表す単位です。マグニチュードが1増えると地震のエネルギーは約32倍になります。

例)マグニチュードが2増えた場合は、32倍×32倍=1,024倍。マグニチュードが3増えた場合は、32倍×32倍×32倍=32,768倍。
 
一般的には、マグニチュード7以上が「大地震」、マグニチュード8以上が「巨大地震」と言われています。
 
2000年以降に発生した震度5弱以上の地震におけるマグニチュードは、平均5.7。

マグニチュード7以上は25回、マグニチュード8以上は3回発生しています。最もマグニチュードが大きかったのは、2011年3月11日に発生した東日本大震災で、9Mです。


地震が発生したタイミング

平日勤務時間中に発生した回数は80回。平日勤務時間外に発生した回数は139回。土日祝日に発生した回数は134回。

オンタイムに発生した割合はわずか約22.7%。オフタイムに発生した割合は約77.3%に上りました。※勤務時間は9:00~18:00と仮定しています。
 
社会人の年間休日は平均120日前後と言われており、逆算すると出勤日は245日(約67.1%)となります。労働基準法で1日の労働時間は8時間まで(残業時間除く)と定められているため、1日のうち仕事をしている時間は約33.3%です。
 
つまり、1年間のうち勤務時間は、約67.1%×約33.3%=約22.3%となります。
 
自然災害は曜日や時間帯に関係なく発生するため、勤務時間中に発生する可能性は約2割になると仮定できます。



夜間休日の災害対応

まずは、下記3つを観点に、夜間休日中に対応が必要か、翌営業日朝一に対応を開始すれば間に合うのかを判断する必要があります。

①夜間休日の稼働有無

24時間営業の店舗がある、24時間提供しているWebサービスがある等

②事業内容の社会性

エネルギー関連事業、インフラ関連事業、物流関連事業、生活必需品メーカー等
災害時にも事業を継続する必要が高い事業内容であるか、多少の中断は認められる内容か。

③復旧目標の余裕度

BCP(事業継続計画)にて定めている目標復旧時間に余裕があるかないか。
※目標復旧時間の説明は、「RPOとRTOとは?」をご確認ください。

次に、夜間休日に対応する必要がある場合、以下を検討しておく必要があります。

①緊急連絡手段の確率

夜間休日の場合、社用携帯にしか入っていないアプリや、PCを立ち上げないと確認できない方法では、連絡が来ていることに気付けないことがあります。

②緊急対応チームの編成

夜間休日に対応するメンバーをあらかじめ明確にしておく必要があります。
また、そのメンバーが対応を開始できていない場合は他メンバーがサポートできるよう、「対応開始の報告」も重要です。

③オンライン環境の整備

夜間などは公共交通機関が動いていなく、オフィスまで駆け付けられない可能性が高いです。オンラインで災害対応が出来る体制をつくる必要があります。新型コロナウイルス対策としてテレワーク環境を整備した会社は、それを夜間休日対応に応用することが可能です。


夜間休日における災害発生のアラート

夜間や休日は勤務時間中とは異なり、常に災害等を意識して行動しているわけではないと思います。特に遠隔地で起こった災害は、気付くのに時間がかかることも多いです。

メールやスマートフォンのプッシュ通知によるアラートでは、就寝中などに気付くことが出来ないため、レスキューナウでは電話によるアラートサービスをご用意しております。詳しくは下記よりご覧ください。

  緊急通報サービス | 株式会社レスキューナウ レスキューナウは、電話でご担当者が気づくまでお知らせを続ける「緊急通報サービス」を提供しています。休日夜間を問わず、災害からの早期復旧が求められるサービスをご提供する企業様にご利用いただいております。 株式会社レスキューナウ


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