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楽しく防災知識が学べる!防災クイズ(水害編)

楽しくクイズ形式で水害に関する知識が学べる内容となっております。

本記事の内容は、社内の防災研修などに限り、ご自由にご活用いただいて構いません。

この記事の目次[非表示]

  1. 1.防災クイズの活用方法
    1. 1.1.WEBフォームを活用する方法
    2. 1.2.安否確認システムを活用する方法
  2. 2.防災クイズ水害編 全10問(解説付き)
    1. 2.1.第1問 「非常に激しい雨」は、1 時間に何mm 以上の雨のことでしょう?
    2. 2.2.第2問 1時間あたりの降水量50mm以上の年間発生回数は何回でしょう?
    3. 2.3.第3問 過去10 年間で河川氾濫などの水害が起きた市区町村の割合は?
    4. 2.4.第4問 以下のうち最も急流な河川はどれでしょう?
    5. 2.5.第5問 指定河川洪水予報における「氾濫危険情報」は、警戒レベル何相当?
    6. 2.6.第6問 台風のときに豪雨になりやすい条件は、次のうちどれでしょう?
    7. 2.7.第7問 日本の台風は、どの方向に渦を巻いているでしょう?
    8. 2.8.第8問 洪水時に避難するとき、履くべき靴は次のうちどれでしょう?
    9. 2.9.第9問 道路の水が何センチ以上になると徒歩避難が困難になるでしょう?
    10. 2.10.第10問 水害時に避難経路を検討する際、誤っているものはどれでしょう?
  3. 3.最後に

防災クイズの活用方法

防災クイズを社内で活用する方法について2つご紹介します。

WEBフォームを活用する方法

Googleフォーム等でクイズを作成し、業務の隙間時間で従業員に回答してもらう方法。

集計された点数で従業員の防災レベルを測り、正解率のアップをBCP活動計画などに盛り込むこともオススメです。

安否確認システムを活用する方法

普段実施している安否確認システムの応答訓練で、防災クイズを出題する方法。

安否確認システムの応答方法を習熟するだけでなく、防災知識も身に付くため、一石二鳥の方法です。

また、人間の心理として、クイズを出題されると答えが気になって思わず回答してしまうことがあると思います。安否確認訓練の応答率が上がらず悩んでいる場合、防災クイズを出題することで応答率が上がるかもしれません。​​​​


防災クイズ水害編 全10問(解説付き)

第1問 「非常に激しい雨」は、1 時間に何mm 以上の雨のことでしょう?

A:30mm B:50mm C:80mm D:100mm


〈正解〉B. 50mm

予報用語では、下記のように定義されています。
・強い雨(どしゃ降り)・・・20mm~30mm
・激しい雨(バケツをひっくり返したように降る)・・・30mm~50mm
・非常に激しい雨(滝のように降る)・・・50mm~80mm
・猛烈な雨(恐怖を感じる)・・・80mm~

道路の側溝など排水機能が限界を迎える目安が、50mm 以上の雨と言われています。「非常に激しい雨」と表現された場合は、浸水害に注意が必要です。

cf.気象庁「雨の強さと降り方」

第2問 1時間あたりの降水量50mm以上の年間発生回数は何回でしょう?

A:100回 B:200回 C:300回 D:400回


〈正解〉C. 平均300回

2010年以降における年間発生回数は、平均329 回です。

気候変動により雨量が増えている影響もあり、40 年前と比較して約1.5 倍になっています。

ちなみに、1 時間あたりの降水量が80mm 以上の発生回数は約1.8 倍、100mm以上の発生回数は約2 倍に増加しています。

洪水害、浸水害、土砂災害などのリスクが高まっていることが伺えます。

cf.気象庁「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化 」

第3問 過去10 年間で河川氾濫などの水害が起きた市区町村の割合は?

A:全体の3割以上 B:全体の5割以上 C:全体の7割以上 D:全体の9割以上


〈正解〉D. 全体の9割以上

全国にある1,741 市区町村のうち、この10 年間で一度も水害が起きていないのは、わずか56 市区町村(全体の3.2%3.2%)です。

つまり、96.8% の市区町村で水害が発生していることになります。

加えて、過去10 年で10 回以上の水害が起きている市区町村は、794(45.6%)。日本は、長さが短く急こう配な河川が多いため、水害が発生しやすいと言われています。

cf.政府広報オンライン「1.水害はどのくらい起きているの?」

第4問 以下のうち最も急流な河川はどれでしょう?

A:多摩川 B:荒川 C:利根川 D:信濃川


〈正解〉A. 多摩川

多摩川は河口までの距離が短く、上流で水位が上昇した場合、短時間で下流も増水し、急激に氾濫のリスクが高まります。このような河川の場合、いち早い避難が重要になってきます。

なお、河川は標高が高く、河口までの距離が近い方が急流になります。氾濫リスクなどを検討する際は、どれだけ急流かも見ておくと安心です。

cf.国土交通省「日本と世界の河川の比較」

第5問 指定河川洪水予報における「氾濫危険情報」は、警戒レベル何相当?

A:警戒レベル2相当 B:警戒レベル3相当 C:警戒レベル4相当 D:警戒レベル5相当


〈正解〉C.警戒レベル4相当

指定河川洪水予報と対応する警戒レベルは、以下の通りです。
・氾濫注意情報(警戒レベル2 相当)
・氾濫警戒情報(警戒レベル3 相当)
・氾濫危険情報(警戒レベル4 相当)
・氾濫発生情報(警戒レベル5 相当)
※指定河川洪水予報で対象とならない河川もあるため、洪水キキクルもチェック!

cf.気象庁「指定河川洪水予報」

第6問 台風のときに豪雨になりやすい条件は、次のうちどれでしょう?

A:台風+前線 B:台風+偏西風 C:台風+高気圧 D:台風+高気温


〈正解〉A. 台風+前線

暖かい空気と冷たい空気が接するところが前線となります。暖気は寒気の上に上昇する性質があり、この上昇気流が雲を発生させ、雨を降らせます。台風の強い風により、海上の暖かく湿った空気が前線まで運ばれてくることで、より多くの水分量が含まれた雲が発生します。

なお、台風は送風機の役割になっているため、前線の近くを通らない場合も注意が必要です。台風と前線が同時に発生した場合は、大雨に注意しましょう!

cf.気象庁「台風に伴う雨の特性」

第7問 日本の台風は、どの方向に渦を巻いているでしょう?

A:時計回り B:3 反時計回り C:進路により異なる D:台風ごとに異なる


〈正解〉B.反時計回り

日本を含め北半球においては、反時計回りに渦が巻きます。そのため、台風の進行方向に向かって右側は風が強くなる傾向にあります。右側か左側かでも被害の大きさが異なる場合もあるため、覚えておくと役に立ちます。

cf.気象庁「台風に伴う風の特性」

第8問 洪水時に避難するとき、履くべき靴は次のうちどれでしょう?

A:サンダル B:スニーカー C:革靴 D:長靴


〈正解〉B.スニーカー

長靴を履いて避難した場合、長靴の高さよりも水位の方が高い場合、長靴内に水が入ってきて歩行が困難になります。洪水や浸水時は、滑りづらく脱げづらい靴がオススメです。

なお、普段革靴で出勤している人は、スニーカーを会社に置いておくと便利です。※スニーカーが1足あると、大地震などで徒歩帰宅する場合にも活用できます。

cf.防災ニッポン「水害時に長靴はNG?役立つのは滑らず、脱げない靴」

第9問 道路の水が何センチ以上になると徒歩避難が困難になるでしょう?

A:10cm以上 B:30cm以上 C:50cm以上 D:100cm以上


〈正解〉C. 50cm以上

道路に50cm以上の水が溜まっている場合、成人でも歩けないと言われています。※但し、男性の場合は水の流れが遅ければ70cm以下までは歩行可能な場合もあります。

なお、車で走行する場合、タイヤが完全に水没すると車ごと流される危険があります。自分のすねの高さよりも上に水位がある場合、徒歩でも車でも危険があります。

無理をせずに救助を待つか、建物内の2階以上に垂直避難する方が賢明です。

cf.南房総市「歩行困難度図の解説」

第10問 水害時に避難経路を検討する際、誤っているものはどれでしょう?

A:避難先は高所を選ぶ  B:最短距離で移動する
C:避難経路に河川が無いか確認する D:狭い道や細い道は避ける


〈正解〉B.最短距離で移動する

周囲の道よりも低くなっている場所やアンダーパスなどは冠水の危険性があります。

また、自宅や避難所までのルートを検討する際、途中に河川などがないか、しっかりとチェックしておく必要があります。

多量の雨が降った後は土砂災害の危険性もあるため、細い道などは避けましょう。

これらの注意事項を踏まえて、平時から避難経路を考えておくことが大切です。

cf.NHK「避難するとき 徒歩や車…ここに注意」

最後に

防災クイズを通して楽しく知識を身に着けることで、いざという時に冷静かつ正しい行動が取れるようになります。

定期的に従業員へ防災クイズを出題し、ゲーム感覚で防災技能を向上させてみてはいかがでしょうか?

 株式会社レスキューナウ
レスキューナウは設立から20年以上「危機管理×情報技術」に取り組んできた、
災害対応・BCPの専門企業です。
現在も「情報配信サービス」「危機管理サービス」「防災備蓄品」の3つの事業を軸に、
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