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2019年の災害を振り返る

■この記事の情報は、2019年12月19日現在の情報です。

こんにちは。 レスキューナウ ブログ担当です。

さて、今年もいよいよ年の瀬、年末が近づいてきました。 様々な出来事があった2019年ですが、今年どのような災害が起きたのか? レスキューナウの危機管理情報センター(RIC24)が対応した災害について、振り返ってみます。


レスキューナウでは一定規模以上の災害が発生した際、初動判断に必要な被害情報をまとめて提供する災害レポートサービスを行っています。 このレポートは災害発生後だけでなく、台風が日本列島に接近・上陸する可能性がある場合など、災害発生が予測される場合にも発行されます。

次に、危機管理情報センター(RIC24)の配信体制の状況。 危機管理情報センターでは、状況に応じて配信体制を切り替えますが、このうち通常体制のコード・グリーン(CG)から引き上げられた「警戒・支援」体制のコード・イエロー(CY)、「非常」体制のコード・レッド(CR)となった日は、すなわち災害があったと捉えられます。


まとめると、以下の表の通りになりました。
2019年災害レポート発行・RICコード一覧表

今年は全体で27回、発生しました(ちょうど執筆中、青森県東方沖5弱の地震が発生し、カウントが1つ増えました)。

内訳を見ると、風水害7回(うちレポート発行3回)、台風10回(8回)、地震10回(10回)の災害に対応しています。 表中「レポ回数」は、一つの災害の中で何回レポートを発行したのか、という数ですが、関東地方に上陸し、多くの被害をもたらした台風19号が目立ちます。第8報まで配信しました。

ついで多かったのが台風10号。進路が遅いため上陸前に第3報まで配信していました。 これは、「類似台風レポート」という、レスキューナウが判断する類似した進路、勢力の過去の台風との比較を記載し、台風への備えを呼びかけるレポートを3回に渡って配信したためです。


類似台風レポートは、ほぼ必ず台風が日本列島へ接近・上陸する可能性がある場合に配信しています。 中には、台風18号のように沖縄県八重山地方だけ通過したため類似台風レポートのみで配信を終えたものや、台風13号のように沖縄県宮古島地方通過後に日本列島から離れたため、レポートを準備したものの配信に至らなかったケースもありました。

(台風13号の勢力は非常に強く、台風が通過した宮古島の宮古空港では、同地点で観測史上1位となる最大瞬間風速61.2m/sを記録されています。)


なお、地震のレポートが、非常体制である「CR」にも関わらず1回のみですが、これは台風と地震の違いによるものです。 ある程度事前に予測可能で体制を準備しておくことが可能な台風と、発生後一気に人員を充足させ配信体制を確保する地震と、性質が異なるからです。

その意味で、8月の九州地方で大雨特別警報が出た際と、10月の台風19号は、風水害や台風であるにも関わらず「CR」が宣告されており、配信体制の観点からも特別な災害でした。

そして6月の関東震度4のように、CGのまま状況を検討し、特に配信過多ではないため「CG継続」となった、というパターンもありました。


以上、2019年の災害を災害レポート配信と危機管理情報センターの「CY」「CR」から振り返りました。

年間27回、月に2回以上は何から一定規模以上の災害が発生している状況は、果たして多いのでしょうか? 「来年は、災害のない平穏な年でありますように」と願いつつ、必ず発生してしまう災害へ、さらなる備えをしようと改めて思うブログ担当でした。

 株式会社レスキューナウ
レスキューナウは設立から20年以上「危機管理×情報技術」に取り組んできた、
災害対応・BCPの専門企業です。
現在も「情報配信サービス」「危機管理サービス」「防災備蓄品」の3つの事業を軸に、
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