東日本大震災からまもなく9年
■この記事の情報は、2020年3月6日現在の情報です。
こんにちは。 レスキューナウ ブログ担当です。 まもなく2020年3月11日、2011年に発生した東日本大震災から9年の日を迎えます。 9年間とは、小学校1年生が中学校を卒業する年。 ふと振り返れば、長い年月が経ちました。
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感染対策で政府主催の東日本大震災追悼式は中止
残念ながら、新型コロナウイルス感染拡大のため、政府主催の「東日本大震災九周年追悼式」は中止となりました。 この他、各県、市町村主催の追悼式、祈念イベントなども中止や規模を縮小しての開催となっています。
東日本大震災九周年追悼式について(内閣府)
【一部変更・中止のお知らせ】令和元年度 3.11ふくしま追悼復興祈念行事(福島県)
「3.11大震災メモリアルイベント」中止のお知らせ(宮城県)
3月11日(水曜)東日本大震災津波の発生時刻14時46分に黙とうをささげましょう(岩手県)
東日本大震災の影響で運転見合わせとなった鉄道が全て復旧
震災から9年を迎えるにあたって、一番のトピックです。 震災発生直後、約4070kmで運転を見合わせていた東北の鉄道が、9年を経てついに全線「復旧」します。
震災の影響で運転見合わせとなった、福島県を走るJR常磐線の富岡~浪江駅間の運転が3月14日に再開されます。 昨年の2019年3月23日に、岩手県を走るJR山田線の宮古~釜石駅間が、三陸鉄道に移管し再開されて以降、震災の影響で見合わせている路線として、最後の残る一路線となっていました。
東日本大震災から3年間の歩み 走り出せ!東北の鉄道(国土交通省東北運輸局)
東日本大震災による列車影響と運転見込みについて(JR東日本水戸支社)
常磐線(富岡駅~浪江駅間)の運転再開について(JR東日本)
なお、「復旧」と表記したのは、三陸地方を走るJR気仙沼線・大船渡線の沿岸部が「BRT」と呼ばれる線路を専用の道路としたバスでの復旧となったためです。
気仙沼線・大船渡線BRT(バス高速輸送システム)(JR東日本)
バスとはいえ、鉄道と同格に扱われるものですが、地元では何度も議論が繰り返され、苦渋の決断となったと報道では伝えられています。 震災からの復興の一つの側面として、ここでもお伝えします。
検証/JR大船渡線 BRT本復旧の行方 1部・5年目の決断① (東海新報)
気仙沼線(柳津~気仙沼間)及び大船渡線(気仙沼~盛間)における鉄道事業廃止の届出について(JR東日本)
鉄道事業の廃止の日の繰上げの届出について (国土交通省東北運輸局)
発生から9年を迎える東日本大震災を知る
国立国会図書館東日本大震災アーカイブ「ひなぎく」 震災の記録等のポータルサイトで、各地の震災記録サイトを紹介しています。
震災ライブラリーオンライン版(東北大学附属図書館)
一見地味なサイトですが、膨大な資料が閲覧可能です。震災後、各地で行われた各種活動のチラシ画像など、人々の暮らしと結びついた復旧・復興の過程を見られます。
特別企画 「震災と未来」展 ~東日本大震災9年~(日本科学未来館)
ブログ担当が個人的に興味深く感じた企画展です。NHKの報道や科学未来館の実施してきた活動などから「記憶」をテーマとして行われる展示です。 なお、会期は3月7日~4月5日の予定でしたが、新型コロナウイルス対策として、3月17日まで臨時休館中です。
東日本大震災と企業の取り組み
最後に、発生から継続的に、息の長い取り組みとして行われている企業による震災への支援の取り組みとして、気になっている2つの例をご紹介します。
アサヒグループ 東北復興応援 ともに、未来へ -2020-(アサヒグループホールディングス)
3.11 TOHOKU 応援はつづく ~忘れない、あの日を。つなげよう、未来へ。(ソフトバンク)
発生から10年を迎える来年に向けて、様々な取り組みが行われると思われます。 今年の夏には、福島県双葉郡双葉町に東日本大震災・原子力災害伝承館が開館します。 この記事を執筆する中で、改めて東日本大震災が、徐々に身近な経験から、記憶や継承するべき話に変わりつつあると感じました。 企業や団体内でも、地震について振り返り、今一度対応を考えるタイミングなのかもしれません。