【警戒】関東でも大雪。企業の大雪対策を解説します。
こんにちは。レスキューナウです。
本日、2024年2月5日14時現在、気象庁から関東甲信で2月6日にかけて、山沿いや山地を中心に大雪の恐れがあると発表されています。
東京23区でも5日の14時点で降雪しており、積雪も見込まれています。
それにより交通機関も乱れることが予想されるため注意が必要です。
出社している場合でも早めに帰宅し、テレワークに切り替えるほか、
明日2月6日もテレワークを活用するなどの対応が必要になっています。
この記事の目次[非表示]
- 1.大雪の現状
- 2.企業向け大雪対策について
- 2.1. 安全な場所で過ごす
- 2.2.やむを得ず外出する場合は?
- 3.除雪の注意点
- 4.大雪における避難のポイント
- 4.1.避難する際の注意
- 4.1.1.1)基本的には屋内にとどまる
- 4.1.2.2)自動車で立ち往生した場合
- 4.1.3.3)帰宅困難者となった場合
- 4.1.4.4)孤立した場合
- 5.大雪災害の事前の対策とは?
- 5.1.食糧燃料を備蓄する
- 5.2.防寒対策
- 5.3.事前の情報収集を
- 5.4.移動のための準備を
- 5.5.建物や周囲の様子は?
大雪の現状
気象庁より
気象庁のサイトで14時点をもとにした2月5日20時までの雪予報を確認することが可能です。
該当の地域の情報を確認してみてください。
※出典:気象庁 2月5日14時 時点の20時の雪の予報
上記画像を確認するかぎり、関東でも積雪があるほか、地域によっては200cmを超える積雪の予報がされており、注意が必要です。
空の便
空の便においても、航空会社が欠航情報を発表しています。
ANA運航状況のご案内(国内線)
高速道路
NEXCO東日本(東日本高速道路)でも、ノーマルタイヤでの通行を禁止し、冬用タイヤの装着、タイヤチェーンの携行を呼び掛けています。
日本高速道路情報センターの情報でも既に冬用タイヤが必須となっております。
企業向け大雪対策について
レスキューナウでもこれまで企業向けに大雪対策のためのコンテンツを配信してまいりました。
気になるものがあればぜひご覧いただき、対策を進めていただければと思います。
安全な場所で過ごす
・降雪が続き、大雪となるおそれがある時は、雪の重みで倒壊しそうな建物や雪崩が起こりやすい場所を避け、安全な場所で過ごす。
・情報収集を行い、同時に食料・燃料などの備蓄や、建物周囲の状況を確認する。
・不要な外出は中止、延期し、やむを得ず外出をする場合は、外出前に必要な準備を行う。
やむを得ず外出する場合は?
・徒歩の場合も含め、普段用いている移動手段は使えない、使わない前提で外出する。
・徒歩や自動車、電車・バスなど、いずれの移動手段でも時間が掛かったり、混雑することを考慮する。
1)徒歩
・路面凍結による転倒を防ぐため、滑らない靴や長靴を準備する。歩幅を小さくし、ゆっくりと歩く。
・道路の端を歩く際は、雪で見えない蓋のない用水路・側溝への転落や、軒先からの落雪に注意する。
・救急搬送人員は、降雪のあった翌日が最も多い(東京消防庁調べ)。雪が止んだ後も油断せず引き続き注意する。
2)自動車
・タイヤはスタッドレスに交換し、無い場合は必ずチェーンを装着する。タイヤ交換やチェーン装着には時間が掛かるため、雪が降る前に作業を行う。
・雪道での運転は、普段より早めに出発して、焦らず余裕を持った運転を心がけ、急発進、急停車、急ハンドルなど急の付く動作を避ける。運転中は凍結した路面、特に氷が薄く路面が見える状態で凍っているブラックアイスバーンに注意する。轍にハンドルを取られないよう慎重に運転する。
・降雪時だけでなく、雪が止んだ時も滑りやすい。万が一、滑ったときは無理に自動車の方向を直そうとせず安全な姿勢を取る。
※自転車・バイクなど二輪車の運転は転倒の危険がある。降雪時や路面凍結時は絶対に運転しない。
3)鉄道・バス
・乗車前に運行情報を調べ、移動可能なルートを考える。近年は各交通事業者から前日までに運行計画の案内が出る場合もある。
・運行している路線・区間でも、通常よりも所要時間が増え、運行本数が減る場合が多い。極端な混雑で乗車まで時間を要する状況も想定しておく。
・迂回する場合、普段乗らない路線は慣れないため分かりにくく、迷う場合もある。たまには「寄り道」するなど、普段から迂回ルートの利用にも慣れておく。
除雪の注意点
・雪が降り積もった場合は、建物の倒壊を防ぐために屋根の雪下ろしが必要となる。必要な除雪用具や命綱・ヘルメットなど安全対策の準備をしておく。
・雪は予想以上に重く、除雪は重労働となる。雪が降り積もる前に、玄関先や車庫から家の前の道までや、家の周辺など必要な場所を除雪しておく。
・除雪は事故が起こりやすい。事故発生時に通報するため作業は必ず2人以上で行い、「雪下ろし事故防止10箇条」(内閣府・国土交通省提唱)を確認する。
国土交通省|除雪中の事故防止に向けた対策【PDF:460KB】
http://www.mlit.go.jp/common/000038626.pdf
国土交通省|雪下ろし安全10箇条 動く電子ポスター
大雪における避難のポイント
避難する際の注意
1)基本的には屋内にとどまる
・周囲に救助を求め、または消防・警察に通報してその場にとどまり、無理に避難しない。
・避難を行う場合は、「早めに、近くへ、安全に」を心がける。避難所にこだわらず近所の家なども避難先として検討する。
・自動車や鉄道での移動中など、自分が知らない地域で避難する場合も想定しておく。
2)自動車で立ち往生した場合
・周囲や消防・警察に救助を要請し、安全な場所に退避後はその場を動かない。
・雪でマフラーの排気口が塞がれると、車両内に排気ガスが流れ込み、一酸化炭素中毒になる可能性が高い。定期的に排気口を確認する。
・車から離れて避難する場合は、車を極力邪魔にならない場所へ移動させ、連絡先などのメモを貼る、キーを差しておくなどの対応を行う。
※2014年2月の関東甲信地方の大雪では、立ち往生した車両が除雪作業の大きな妨げとなった。現在は災害対策基本法が改正され、大規模な災害発生時に、道路管理者による放置車両・立ち往生車両の移動を可能とする規定が盛り込まれている。
3)帰宅困難者となった場合
・大雪で乗車していた鉄道・バスなどが運行停止となった場合は、動かずに留まり、係員の指示に従い避難する。
・乗車している方向と逆方向の運行状況も調べ、家や職場などへ引き返せる場合は、引き返す。宿泊先の確保も念頭に置く。
・目的地まで到着できず、土地勘の無い途中の駅で過ごす場合も想定し、乗車前に最低限の食料などの準備や、途中駅周辺に設置される避難所の位置、並行路線の運行状況などの情報収集を行う。
4)孤立した場合
・孤立は身近でも起こり得る。山間の地域だけでなく、都市でも坂道の上にある住宅地などは、降雪で道が通行不能となれば孤立となる。
・孤立してしまう前に避難する。万が一孤立した場合は、食料などの備蓄状況を確認し、電話が通じるうちに通報し救助を求める。
・身に危険が差し迫っている場合以外は、動かずに留まる。自力での避難は考えず、救助を待つ
大雪災害の事前の対策とは?
食糧燃料を備蓄する
・「1週間買い物ができず、ガスや電気も使えない場合」を想定して、食糧や燃料、電池を備蓄する。
・持病など、普段から服薬する薬がある場合は、医師に相談のうえ多めに処方してもらう。
・気温の低下により水道管も凍結するおそれがある。日頃から飲料水を備蓄し、降雪前に水道管の凍結対策や、風呂に水を溜めるなど生活用水の準備を行う。
防寒対策
・「長時間停電し、火の気が無く寒い家で過ごす場合」を想定して、暖房器具や衣類を用意する。
・普段使わない暖房器具は、事故防止の観点からも、故障などが無く利用可能かを試しておく。使い捨てカイロや湯たんぽも準備する。
・持病がある人だけでなく、健康な人が体調を崩した場合も、大雪では外出が難しく、容易に病院へ行けなくなる。体調を崩さないためにも防寒対策を取る必要がある。
事前の情報収集を
・事前にインターネットやテレビなどで天気予報を確認し、気象情報や注意報・警報などの情報収集を行う。
・大雪に関する気象情報として、予想降雪量、雪のピーク(注意を要する時間帯)、防災上の注意点などを確認し、事前対策の目安とする。
・インターネットやテレビは停電時には使えない。電池で使えるラジオなど、停電でも情報収集可能な手段を備えておく。携帯電話の充電などに用いるポータブルバッテリーも準備する。
移動のための準備を
・慣れない靴を履くと、靴擦れを起こして足を痛める場合があるため試し履きをする。防寒具も試着し、サイズや破れなどが無いかを確認する。
・自動車を使うにも準備が必要となる。前日から凍結させないためにワイパーを上げる、タイヤを交換しておく、その他必要な物をあらかじめ車に積むなどの準備を行う。
・鉄道・バスに乗る場合も、通常利用する路線以外の迂回ルートを把握し、発表されている運行予定などを確認する。
建物や周囲の様子は?
・除雪用品は、降雪の直前は売り切れで手に入らない場合がある上、雪が降りだした後では外出できない場合もあるため、あらかじめ入手しておく。
・家屋やその周りの建物は雪の重みに耐えられるか、また雪崩の危険が無いかを、降雪前の明るい時間帯に確認しておく。屋根から雪が落ちそうな場所も確認し、近づかないように注意する。
・倉庫が倒壊したら除雪用具が使えず、カーポートが倒壊したら車が出せなくなる。住宅以外の建物も忘れずに確認する。