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感染症が企業活動に与える影響|新型コロナ5類移行は無視できるのか?

こんにちは。レスキューナウです。

2023年5月8日、感染症法(注1)での分類が「5類感染症(注2)」となり、行政による日々の感染者数の報告や行動制限などがなくなった新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)。

緊急事態宣言が発出された当時と比べると、社会は落ち着きを取り戻した印象を受けますが、その余波は今もなお続いており、引き続き注意が必要な状況に変わりはありません。

また、その他の感染症についても、クラスターの発生などによって企業活動に大きな影響を与える点を改めて確認する必要があります。

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注1 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
注2 感染症法が定める感染症の5類型のうちの1つで、感染力や重篤性などに基づく総合的な観点からみた危険性が最も低いもの。

この記事の目次[非表示]

  1. 1.新型コロナの感染動向
  2. 2.5類感染症が企業活動に与える影響はゼロなのか?
  3. 3.過去に5類感染症が企業活動に影響を与えた事例
    1. 3.1.ノロウイルスで集団感染が発生
    2. 3.2.ノロウイルスによる感染性胃腸炎
  4. 4.感染症の動向を追ううえでのポイント

新型コロナの感染動向

新型コロナが5類感染症に移行された2023年5月以降、2024年11月までの間には3回の感染のピーク(第9波〜第11波)がありました。

また、厚生労働省の人口動態統計によると、2023年5月から2024年4月までの1年間の新型コロナによる死者数が32,576人となっていたことが分かっています。

この数値は季節性インフルエンザの死者数の約15倍で、高齢者が大部分を占めています(2024年10月24日付 共同通信)。

このことから、高齢者や基礎疾患のある方については新型コロナに対して引き続き警戒し、健常者も場面や状況に応じた対策を講じていく必要がある状況です。



5類感染症が企業活動に与える影響はゼロなのか?

新型コロナが5類感染症に分類されたことにより、企業活動においては行政から日々の営業活動を制限されるというリスクが解消されましたが、その他の感染症についてはどうでしょうか。

一般的に建物の立入制限や封鎖、交通制限といった強力な措置が法律上で定められているのは、主に1類から3類感染症になります。

しかし、5類感染症の一部は場合によって「就業制限、法に基づく入院、建物の立入制限・封鎖、交通の制限」などが定められています。

よって、感染症の区分の中で危険性が最も低いとされている5類感染症であっても、改めて法令を確認し、制限措置がとられた場合の想定を考えておく必要があります


過去に5類感染症が企業活動に影響を与えた事例

新型コロナの報道では、同じく5類感染症に定義されている「季節性インフルエンザ」との比較がよくなされます。

季節性インフルエンザは身近な感染症であり、就業制限の対象でもないため、「5類感染症」という言葉に対して軽いイメージを持たれるかもしれません。

しかし、5類感染症によって企業の営業活動に大きな影響が出た事例もあります。

ノロウイルスで集団感染が発生

2006年12月、東京都豊島区のホテルで5類感染症に分類されるノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団感染が発生しました。

感染者の吐しゃ物が乾燥し、浮遊したウイルスが施設の空調などを通じて多くの利用者が感染し、400人以上が発症する事態となりました。

これにより、当該ホテルでは館内の清掃、消毒の徹底、感染性胃腸炎のまん延防止対策など、衛生管理や健康管理について繰り返し関係機関から指導を受けることになりました。

ノロウイルスは空気感染によって瞬く間に感染が拡大することから、宿泊施設や飲食店を営む企業以外でも十分に注意すべき感染症と言えます。

また、冬の時期は毎年ノロウイルスが流行するため、特に注意と事前の対策が重要です。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎

ノロウイルスに感染すると激しい嘔吐・下痢・発熱といった症状があらわれ、特に下痢の症状がひどい場合、脱水症状に陥り、入院や点滴といった処置が必要になることもあります。

また、過去には吐しゃ物が気管に入り込むことで肺炎や呼吸困難に至り死亡するケースも発生しています。

ノロウイルスはO-157をはじめとした食中毒菌に比べると熱・酸・塩素に強く、10〜100個程度のウイルスに感染するだけで症状があらわれるといわれています。

感染してから発病するまでの潜伏期間は平均24〜48時間、症状についても潜伏と同程度の期間続くと言われています。

自覚症状がなくなってからもノロウイルスは便などから排出されることがあるため、感染後1週間程度は注意が必要です。

さらにノロウイルスは、アルコール性のものでは殺菌効果が効きにくく、85度以上の熱を1分以上加えないと作用を抑えることができません

多数の人が触れるトイレ周辺・ドアノブ・電気などのスイッチは、0.02%の次亜塩素酸ナトリウムに浸したふきんで拭き、10分放置した後、水で薬剤成分を拭き取ると良いでしょう。

もし、患者の吐しゃ物を処理する場合は、必ずマスクとゴム手袋を着用してください。

  インフルエンザ、ノロウイルス…感染症の予防策と有効な消毒剤 感染症ごとに企業でクラスターが発生しやすい状況や感染経路、有効な消毒剤を解説します。また、インフルエンザ、ノロウイルスだけでなく、新型コロナにも効果が期待される消毒剤も紹介します。 株式会社レスキューナウ


また、最近ではアルコール、次亜塩素酸に続く第三の除菌剤と呼ばれる「ZiⅡ(ジーツー)」が注目を集めています。

ZiⅡは次亜塩素酸ナトリウムが持つ強力な除菌効果はそのままに、刺激性や腐食性、匂いの強さ、備蓄期間の短さ(1年)といった欠点を改善し、どなたでも安心してご使用いただける商品です。

多くの市区町村や消防署、保育施設などで採用された実績があり、近年は民間企業向けの販売も開始している、巷で噂の除菌剤ZiⅡ。

もしご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、下記のリンクから詳細をご確認ください。

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感染症の動向を追ううえでのポイント

新型コロナやノロウイルスなど、企業活動に影響を与える可能性がある感染症の動向を追うためには、日々の情報収集が欠かせません。

しかし、こうした医療や健康に関する情報については研究者によって意見が異なるケースもあり、私たちが真偽を見極めることが難しい場合もあります。

命にかかわる情報だけに、科学的根拠に基づいた信頼できる情報源を複数確認することを心掛けていきましょう。

また、企業が感染症対策をするうえで、最も手軽にできることとしては除菌剤の設置やマスク着用の声かけ、定期的な換気などがあります。

新型コロナの流行により、これらを実践する企業が非常に増えましたが、今も変わらず対策できているでしょうか。

様々な感染症の流行が本格化する冬に向けて、今一度自社の感染症対策をチェックしておきましょう。

レスキューナウでは無料の防災備蓄窓口も設置しておりますので、「どんな除菌剤をどのくらいの量準備すればよいかわからない」という方などは、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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